日々雑感

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映画「ゴールデンカムイ」を観た

映画「ゴールデンカムイ」を観に行った。歩いて行けるいつものシネコンで観たのだが、前にもまして行くのが大変になっている。途中で数回休憩しながら何とかたどり着く、って感じだ。

映画「ゴールデンカムイ」は同名コミックの実写化だ。原作では、日露戦争後の北海道を舞台に、元軍人の主人公「不死身の杉元」とアイヌの少女アシㇼパが、アイヌの隠された金塊を探して、日本陸軍や網走監獄の囚人たちとサバイバルバトルを繰り広げる。

アシㇼパを通じてアイヌの生活習慣や食事、文化も描かれていて、このコミックからアイヌ文化に興味を持った人も多いらしい。ただ、登場人物が揃いも揃って癖が強すぎ(よく言えば変人、悪く言えば変態)で、残酷なシーンや下ネタも多い。すでにアニメ化はされているが、アニメでもちょっと子供には見せられない、と思うような描写もあって、実写化は流石に無理だろうと思っていた。

原作の再現度が高いという評判は聞いていたが、実際に観ると、確かに原作の再現度はすばらしかった。出演者もスタッフも原作愛をすごい熱量で注ぎ込んだような実写化だった。出演者のビジュアルも原作からそのまま出てきたような人が多い。アクションも力が入っていて迫力のあるものだし、ヒグマなどの動物の描写も迫力があり、手間がかかっているのがわかる。アイヌのコタン(村)での生活の描写もリアルで力が入っていた。

原作コミックはすでに完結しており全31巻だ。自分は、全巻持っているので、映画を見ながら、これは原作のあのシーンだなとか、いやここまで再現するんだ、すごいな、などとニヤニヤしていた。大変面白かったのだが、今回の映画は原作では3巻弱のところまでだ。明らかに話は続くのが、原作を知らない人はどう思ったのだろう。

今作は素晴らしい出来上がりだったと思うが、この熱量で完結まで映画化できるだろうか。主演の山﨑賢人は、本作だけでなく、「キングダム」という人気シリーズでも主役で、しかもそっちも長丁場の作品だ。大丈夫だろうか。さらに、本作ではまだそうでもなかったが、これからさらに変人(変態)がどんどん出てくる。本当に大丈夫だろうか。心配しつつも楽しみに待ちたい。