日々雑感

日々の出来事、感じたことを書き連ねる日記のブログ

映画館まで1時間

最寄りの映画館はショッピングモール内のシネコンで、家からは約1km。以前は歩いて15分くらいだった。昨年はそれが30分になった。今は1時間弱だ。杖を2本使って、途中で2回くらい休憩を挟む。

車は持っていないので歩くしかない。もっとも、車があっても脚が弱っているので運転はできない。

そこまでして、と家人は少し呆れ気味だが、やっぱり映画館がいい。画面も音響も映画館で見てこそ。とはいえ、往復は結構疲れる。

他の映画館だと電車を使う必要がある。駅の直ぐ側ならいいが、結局、駅から歩くのでやはり疲れる。どこかに駅ナカの映画館ってないかな。

あるいはいっそのこと電動車椅子とか。

映画「オッペンハイマー」

近所の映画館で映画「オッペンハイマー」を観た。IMAXだ。3時間という長尺で、派手なアクションもなくほとんどが会話劇だが、俳優陣の演技に引き込まれて、長さを感じなかった。最後には何やら涙が出た。悲しいとか、感涙というわけでもないのだが。

原子爆弾の父と呼ばれた天才物理学者の半生を描いている。米国では昨年公開されて大ヒットしたのに、日本ではなかなか公開されなかった。先月、アカデミー賞を受賞してからの日本公開となったが、なるほど、受賞作だけのことはあると感じた。

割と派手な映像やアクション満載の映画が好きなのだが、今作のような重い映画も良い。見終わって重い気分になって、映画館をあとにして家路につきながら、印象的なシーンやセリフを思い返してあれこれ考える。家にかえってもしばらく引きずっている。

こういう体験は家でサブスクとかで見るのでは味わえない。映画館という日常の生活空間から切り離された空間で観るべき作品だ。観て良かった。

 

 

 

映画「デューン 砂の惑星 PART2」

第一作を観て楽しみにしていた続編。

是非IMAXで観るべきというレビューを見ていたので、IMAXで観ようと近所の映画館のスケジュールを確認したら、もうIMAXでの上映は終わってた。最近は回転が早いのか、今は「オッペンハイマー」になっていた。

でも、やっぱりIMAXで、と思い、近所の映画館のスケジュールを探したら、片道1時間半コースのところにあった。IMAXで観るという気合で乗り切ろう。幸い休日で電車も混んでおらず、座っていくことができた。ラッキーだ。

肝心の映画だが、よかった。やはりIMAXならではの映像と音響が凄い。今回は派手な戦闘シーンやスリリングな決闘など、大画面、大音響ならではのシーンが多かったが、中でも、サンドワームを乗りこなすところが最高。砂塵が顔に当たるような没入感があって、椅子が震えるような感覚で、わざわざIMAXのために遠出した甲斐があった。

でも、話としてはこれで終わり?、これで完結ではないでしょ、って感じ。PART3に期待しつつ、また片道1時間半かけて家路に。疲れた。

 

二刀流…杖だけど

新たに杖を購入した。腕を通すカフが上部についているロフストランドクラッチで、安定性が高いものだ。これまで使っていたT字型の杖だけだと、杖を持っている手がぐらついて不安定になっていて、支えきれないと感じることが増えていたためだ。

当初は買い替えるつもりだったが、新しい杖を買って古い杖も持って帰る際、試しに両方使ってみたら、すごく安定するのに驚いた。これはいい、ということで、新旧二本の杖を使うことにした。二刀流だ。

歩いているときに、どちらにぐらついても支えとなる杖があるのは安心だ。見た目は少し大げさだし、何より幅を取ってしまうのは申し訳ないが、安定感には代えられない。先日の転倒もあったが、この2カ月ぐらいで足が弱くなっているのを実感している。T字型杖1本で支えているとすぐくたびれてしまう。

今回二刀流にしたことで、まだしばらくは歩けそうだ。

 

気持ち悪 「不適切にもほどがある」

先週金曜日に放送されたドラマ「不適切にもほどがある」は、大分、もやっとした。

過去の不倫スキャンダルで閑職にあるアナウンサー倉持の復帰を、局のリスクマネジメント部長の栗田は頑なに拒絶する。「倉持の復帰は世間が許さない」という栗田は、主人公の小川と倉持を自分のホームパーティに招く。そのパーティは栗田の妻の友人たちが、17年前の栗田の不倫を糾弾するために毎年開かれているものだった。で、友人たちが栗田を責め立てている中、小川が一言「気持ち悪ィ」とボソッと。皆ににらまれてその場は取り繕うが、パーティの後、小川と倉持は、二人で「(あの場の友人たちは)関係ないよね」という話だった。

このホームパーティのシーンは、正義漢面した栗田の妻の友人たちがほんと不快で、関係ないのに、しかも十数年、こんなこと言う奴いるか?という感じだった。主人公の小川がいつものようにばっさりやってくれるかと思ったが、そうはならなかった。これが、実際に「世間」がやっていることで、それはばっさりで解決できるものではない、ということなのだろう。

当事者間では謝罪と赦しが終わっていても、「世間」は許さない。「世間」といっても実体があるわけではなく、個人レベルまで突き詰めていくと消えてしまうようなあやふやなものなのに。ほんと、気持ち悪ィ。

とうとう外で転ぶ

朝、杖をつきながらコンビニに行く途中、歩道の脇のごみ置き場のネットに、悪い方の左足を取られた。ヤバいと思ったら、そのまま左膝をひねりながら右側の車道にはみ出して盛大に転んだ。うわっ、左膝ひねってるやん、とスローモーションのよう。気づくと、車道にはみ出してるので、慌てて歩道内に這いずる。あっぶね、車がいなくてよかった。

歩道に座り込んでいると、通りがかりの人が大丈夫ですか、と次々声をかけてくれるが、こちらも気が動転していて、大丈夫です、としか言えない。とりあえず、座ったままどこか痛むところがないか確認する。ひどく痛むところはなさそう。

周りに何もないと立つこともできないが、幸いごみ置き場の柵がある。そこまで這いずって、柵につかまって、なんとか立ち上がることができた。

立ってみると左膝がやはり痛むが、靭帯を切るほどではなさそうで、ゆっくりながら歩くことができる。やれやれだ。

家に帰ってみるとズボンの左膝が破けていた。あとは右手に擦り傷。左膝の痛みは歩けないほどではない。しかし、危なかった。車が来ていたら終わってたかもしれないと思うと、歩道でも歩くのが怖くなる。これまで、外では気をつけているつもりだったが、更に慎重を期さねば。

アカデミー賞受賞

ゴジラ-1.0」がアカデミー賞の視覚効果賞、「君たちはどう生きるか」が長編アニメ映画賞を受賞した。おめでとうございます。

日本ならではのコンテンツがハリウッドでも認められたということで、素晴らしいと思う。2作ともおもしろかったし。

ゴジラの製作費は競合作品と桁が違うらしい。創意工夫の成果なのだろう。金をかけなくても面白いもの、いいものはできるんだと喜んでいたのだが、それだけでいいのか?

ちゃんと創意工夫と努力と成果に見合う報酬を得られているのかしら、とちょっと気になっている。映画ではないが、アニメ業界での過酷な労働条件と低収入は問題視されていると聞く。

日本のアニメや特撮が素晴らしいと自慢しているうちに、現場は疲弊してしまっていつの間にやら…みたいなことにならなきゃいいけど。国としても力を入れるべきところだと思うが、こういう文化振興の政策っていうと、すぐ箱物作ろうとする印象がある。まずは人にお金をかけてほしい。貧しいけれど素晴らしい技術を持った職人、という姿を美談にしちゃいけない。見合った社会的地位と報酬を得られるようにしないと。

 

暗い感じになってるけど、何はともあれ、アカデミー賞受賞おめでとうございます。あとに続くことを期待して。