日々雑感

日々の出来事、感じたことを書き連ねる日記のブログ

映画「沈黙の艦隊」

勤続35年でリフレッシュ休暇を取得した。平日昼間から映画を観に行く。

映画「沈黙の艦隊」だ。原作はかわぐちかいじのコミックで、「モーニング」で連載されていたころに途中まで読んでいた。日米が極秘裏に建造した原子力潜水艦が反乱を起こし、潜水艦一隻で核ミサイルを背景に軍事国家として独立する、という話。海上自衛隊の協力でリアルな潜水艦の描写は迫力があった。主役の海江田艦長(大沢たかお)、対する深町艦長(玉木宏)の演技もよく、面白かった。が、今回の映画は話としては序章なので、シリーズ化されるのだろうか。相当な規模のシリーズになると思うが、大丈夫か・・・

しかし、原作の時点ではまだソ連があったが、今は大きく様変わりしてしまった。海江田艦長はどの国にも属さない軍事力をもって平和を実現するというが、どうなのだろう。21世紀になっても戦争はなくなるどころか、国連の安保理常任理事国が戦争を起こすような時代になってしまった。アメリカのような超大国でも戦争を止められなず、国連もまったく戦争抑止機能を果たせず。海江田艦長のいう、どの国にも属さない力があれば、戦争を抑止できるのか。でも、力による抑止は、大きな犠牲を生む危険が付きまとう。どうにも憂鬱な話だ。