日々雑感

日々の出来事、感じたことを書き連ねる日記のブログ

不適切にもほどがある

TBSで放送中の「不適切にもほどがある」が面白い。宮藤官九郎脚本のドラマだ。阿部サダヲ演じる昭和の中学教師が令和にタイムスリップして、昭和と令和の価値観がぶつかり合う騒動を巻き起こす。主人公は所かまわずたばこを吸い、体罰パワハラ、セクハラ発言を連発、など今なら一発アウトだ。自分は昭和世代なので、あの頃はそうだったなあと懐かしい気持ちになるが、今思えばめちゃくちゃだ。そのギャップで笑わせるドラマだが、令和もどうなの?という訴えもあって面白い。

第2話は、働き方の話だったが、主人公の「働き方ってがむしゃらと馬車馬以外にあるのかね」というセリフがすっと入ってきて、自分でも少し驚いた。今ではNGだが、自分も当時は残業・徹夜・休日出勤なんて当たり前だった。

♬(「すーだら節」の替え歌で)
 ちょいと残業のつもりで残り~、いつの間にやら泊まり込み
 気が付きゃ椅子を並べてゴロ寝、これじゃ体にいいわきゃないよ、
 分かっちゃいるけど辞められねえ、
 あほれ、すいすいすーだらだったすらすらすいすいすいー・・・・

て、リアルにカラオケで歌ってた。

長く働けばいいというものではないし、体や心を壊しては元も子もないのだが、当時は、♬24時間はたらけますか、なんてコマーシャルもあって、長時間労働が美徳とされる空気があったのは確かだ。過労死が問題になって、今は長時間労働は法律で厳しく取り締まられるようになった。しかし、ドラマでも言っていたが、バリバリ仕事したい人、自分のプライベートを優先したい人、それぞれ働き方は自分で選べばいい。問題は、自分の望む働き方ができないこと、だろう。バリバリ働く人だって、いつまでも続けられるとは限らない。できなくなったときに働き方を変える自由度があって欲しい。

ドラマの方は、主人公が昭和と令和を行ったり来たりし始めた。これからも笑いながら、考えさせられる話を期待したい。